CHUWI 初代MiniBookを超省電力設定で運用してみた!
※これは2019年末に発売された初代Minibookの記事です。
CHUWIのUMPC「MiniBook」を使う上で気になるハードの問題といえば、やはりバッテリーの持ちや発熱、ファンの音だろう。
この端末に限らず、UMPCは小型化のためバッテリーや廃熱等が犠牲になっているともいえ、いくら超省電力のCoreYでも全力でぶん回せば発熱も高くなり、バッテリーの持ちも悪くなる。そのため
・PC本体の発熱を押さえる
・バッテリー持ちを延長させる
・静音化のためファンをなるべく回さないようにする
といった目的で、負荷が低い作業の時にはなるべくPCを省エネ運用しよう!というテクニックが存在する。まぁ、ぶっちゃけ初代GPD Pocketの時に運用の技術はほぼ出ているような状態なので
上記の素晴らしいサイト様を見ればこのエントリの続きを読む必要はない。ないが念のため実行した手順を残しておく。
- ①「超省電力」電源プランの作成
- ②「超省電力」の詳細設定を変更…する前にレジストリ変更
- ③最大CPU制限とターボブースト無効化
- ④電源プランを切り替えやすいようショートカット作成
- ⑤最後にショートカットが有効か確認
①「超省電力」電源プランの作成
まずタスクバーの電源アイコンを右クリックして「電源オプション」を開く。
電源オプション画面の左にある「電源プランの作成」ボタンを押下して、新しい電源プランを作成する。
「電源プランの作成」画面ではベースのプランと「プラン名」を指定する事になるが、ベースは別にバランスのままでも後で変更するので問題ない。「プラン名」だけを入力して「次へ」を押そう。
次の画面のスリープ時間は後で変えられるので、とりあえずそのまま画面右下の「作成」を押下して作成完了しよう。
これで電源プランに「超省電力」が追加される。
②「超省電力」の詳細設定を変更…する前にレジストリ変更
では作成した「超省電力」の設定を細かく弄る。右にある「プラン設定の変更」を押下して、次の画面では「詳細な電源設定の変更」を押下する。
これで詳細設定画面が開く。開くが・・・
「最大のプロセッサの状態」は存在するが、ターボブーストの項目がないよないよないよ!実はレジストリの設定によりデフォルトではユーザが弄られないよう不可視にしている事が多い。なので、可視化出来るようレジストリエディタを開いて下記のレジストリを書き換える。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power\PowerSettings\54533251-82be-4824-96c1-47b60b740d00\be337238-0d82-4146-a960-4f3749d470c7]
"Attributes"=dword:00000002
Attributesの値を1→2に変更する事で、ターボブースト項目が可視化される。
これで下準備はOK。
※上記作業が面倒臭い人向けにレジストリファイルを置いておく。
③最大CPU制限とターボブースト無効化
レジストリ書き換えによりターボブーストの項目が可視化されたので、改めて設定を変更する。
まず「最大のプロセッサの状態」が「100%」になっている事で、CPUが最大まで動く。また「プロセッサ パフォーマンスの向上モード」が「アグレッシブ」になっている事で負荷がかかると積極的にターボブーストが発動するようになっている。
なのでこの2項目を下記のように書き換える。
「最大のプロセッサの状態」を「40%」(画像では50%としたが、40%でも問題ない)、「プロセッサ パフォーマンスの向上モード」を「無効」にする事で、ターボブースト無効になりCPUも最大40%までしか動かなくなる。
この設定で、負荷の高くないブラウジング等の軽作業なら問題なく行え、発熱も起こりにくくなりファンも回らず、バッテリーも持つようになるだろう。
④電源プランを切り替えやすいようショートカット作成
これで負荷の低い作業の時は省電力で使えるようになったが、負荷が高い…例えばゲーム等をする際に電源プランをいちいち画面を出して切り替えるのが少し面倒である。なので、ショートカットを作成して切り替えやすくする、
まず、下記コマンドで電源プランを確認する。
powercfg -l
これで各電源設定のGUIDが分かったので、この値を元にショートカット作成しよう。
まずは「超省電力」のショートカット作成から。デスクトップで右クリック→「新規作成」→「ショートカット」を選ぶ。項目の場所は下記のように入力し「次へ」押下。
powercfg -setactive ~(GUID)
次にショートカットの名前として「超省電力」と入れる。名前は別に何でもいいといえばいいが… これで「完了」を押せばショートカットが完成する。
次は「バランス」も同じようにショートカット作成しておこう。
なお、初期状態のアイコンは味気ないので、電源アイコンを
system32/powercpl.dll
等から拝借してしまってもよいかもしれない。
⑤最後にショートカットが有効か確認
最後に電源プランを実際に切り替えられるかを確認しておく。
powercfgコマンドを叩きながら各ショートカットを実行し、電源設定のアクティブが変更されていたらOK。
CHUWI 初代MiniBookで最初に設定した事など
※これは2019年末に発売された初代Minibookの記事です。
CHUWIのUMPC「MiniBook」を使う上で気になった所や設定した事。管理人はAli版の英語キーボードだったので、日本語キーボードでは設定不要の項目もある。
Chuwiの8インチ軽量UMPC「MiniBook」を買ってみた! - ウィモバの日々
届いた時のベンチ等は↑こちら。
- ①外国向け設定になっていたのを日本向け設定に変更
- ②キーボードのレイアウトを使いやすいようソフトで変更
- ③「超省電力」の電源設定を作成する
- ④休止設定(デフォルト)を無効化する
- ⑤ポインターオプションの変更
- ⑥液晶保護シートを貼ってみた
①外国向け設定になっていたのを日本向け設定に変更
表示上、特に問題なければ設定する必要はない。
1.タイムゾーンを日本に変更
初期セットアップ時に日本向けの設定を選んだつもりだが何処かで間違えたのか地域が外国の設定になっており、表示時間が異なっていた。
「設定」→「時刻と言語」で「日付と時刻」を確認すると、タイムゾーンが何故か「UTC-5:00 東部標準時」になっていた。
タイムゾーンを「大阪、札幌、東京」の日本時間に修正する事で、日本時間が正しく表示されるようになった。
2.地域も「日本語」に設定
単位なども表示がおかしくなっている場合は、「地域」→「地域設定」から「日本語(日本)」を選ぶ。
3.言語も英語から日本語に設定
Unicode以外の言語も外国語設定のままになっており、コマンドプロンプトなど一部のソフトで文字化けが発生していた。なので、正しく日本語表示出来るように「言語」を設定し直す。
コントロールパネルから「日付、時刻、数値形式の変更」を開き、「管理」タブを開く。
※コントロールパネルの開き方はこちら等参照
Windows 10で素早くコントロールパネルを開く方法:Tech TIPS - @IT
「現在の言語」が日本語以外になっていたら「システムロケールの変更」でリストから「日本語(日本)」を選ぶ。
これでUnicode対応外のソフトでも文字化けが無くなる。
②キーボードのレイアウトを使いやすいようソフトで変更
別エントリにまとめたが、キーボードのレイアウトをソフトでカスタマイズして使いやすいようにする。
Chuwi「MiniBook」のキーボードレイアウトをフリーソフト「Change Key」で変更してみた! - ウィモバの日々
英語キーボードではIMEオン/オフのキーが存在しないので、上のように別のキーに割り当てて使用している。
③「超省電力」の電源設定を作成する
Core-M3のSoCをフルに動かす事で発熱や消費電力が増えることになり、廃熱用のファンの音もうるさくなってしまう。なので、普段はCPUの最大パワーやターボブーストを制限して運用するように設定する。
CHUWI「MiniBook」を省電力設定で運用してみた! - ウィモバの日々
少し長いので別エントリにまとめておいた。
④休止設定(デフォルト)を無効化する
勝手にスリープ中に復帰していないかと挙動を見るべく拙作スリープチェッカー(クソソフト)を使っていたのだが、ログを見ると何故か3時間ごとにスリープから復帰するという不思議な挙動が起こっていた。
原因を調べていると、どうやらハイバネーション設定(デフォルト)が影響しているらしい事が分かった。
Cドライブ直下にもhiberfil.sysファイルが存在している。デフォルト設定でハイバネーションが有効にはなっているが、恐らくスリープからうまく休止に移行せず復帰してしまっているのだろう。正直無意味な挙動なので、ハイバネーションを無効にしておく。
コマンドプロンプトを管理者権限で立ち上げ、
powercfg.exe /hibernate off
とコマンドを打てば終わり。以降はhiberfil.sysファイルも消え、3時間毎に起動するような挙動もなくなった。これで安心安心。
SleepCheckerは上記からダウンロード可能。まぁ使う人はいないだろうが一応。
⑤ポインターオプションの変更
最近のUMPCの例に漏れず、MiniBookもポインティングデバイスが光学式となっている。正直TKB…トラックポイントに比べると使い辛いが、マウスを使わない場合はなんとか使い勝手を良くして使えるようにしたい。なので細かく調整したいが、そこまで面倒な事をしたくない場合はとりあえず速度だけでも変更しておこう。正直デフォルト速度だと移動が遅すぎてイライラする事が多いので。
「設定」→「デバイス」→「マウス」を開き、関連設定の「その他のマウスオプション」を押下する。
「ポインタオプション」タブを開き、「ポインターの速度」をMAXないし適切な速度に変更しておく。正直これだけでもわりとマシになる気がする。
なおタッチ操作中にクリックになる現象を止める方法は残念ながら見つからなかった。
⑥液晶保護シートを貼ってみた
これはPC内でなくPC外の話になるが、やはりYOGAスタイルも想定してタッチパネル液晶には液晶保護シートを貼っておく事にする。
もちろんビサビ(ミヤビックス)の液晶保護シート、今回は外で使う事も考慮して低反射タイプを購入してみた。
なに?CF-RZ8で貼るのを大失敗したのに貼るのが怖くないのかだって?
私は冒険者(チャレンジャー)だ…負けをも糧にして何度でも立ち上がるさ!(マクガイバー感)
という精神で頑張ってみた!具体的には寒い中風呂場に全裸で…な!
結果、とりあえずホコリのひとつも入らず大成功!やったねたえちゃん。
外に持ち出しても、低反射なのでいい感じな気がする。
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とりあえずこんな感じで。
CHUWI 初代MiniBookのキーボードレイアウトをフリーソフト「Change Key」で変更してみた!
※これは2019年末に発売された初代Minibookの記事です。
先月購入したCHUWIの8インチUMPC「MiniBook」。
CHUWIの8インチ軽量UMPC「MiniBook」を買ってみた! - ウィモバの日々
こちらも、UMPCの例に漏れずキーボードのレイアウトが変則的になっている。
おまけに自分の購入したのはAliExpressで購入した英語キーボードだったため「半角/全角」が無いので不便。なので、フリーソフトのキー置き換えアプリを使っていくつかのキーを置き換え、使いやすくしていく。
①キー変更ソフト「Change Key」の導入
キー配置を変更できる非常駐型フリーソフト「Change Key」をダウンロードしよう。
「Change Key」非常駐型でフリーのキー配置変更ソフト - 窓の杜
インストーラはないので圧縮ファイルを解凍して任意のフォルダに配置しよう。なおレジストリをいじるので管理者権限が必要。デスクトップにショートカットを作成するなりしてショートカットの「プロパティ」→「詳細設定」で「管理者として実行」にチェックを入れておこう。
②ソフトを起動して使わないキーをF13キー等に割り当てる
ではソフトを管理者権限で立ち上げる。自分の場合は右Shiftキーは使わないので、これをIMEキーに置き換える事にする。
1.画面の右Shiftボタンを押下する。
2.IMEキーを直接は割り当てられないので、右上のScancodeボタンを押下する。
3.キーコードに「0x0064」と入力して、いったん未使用のF13キーに割り当てる。
4.画面の右ShiftキーがScancodeに変わっているので、メニューから「登録」を行う。
5.登録後にPCの再起動が促されるので、そのままボタンを押してPCを再起動する。
③IME設定でF13キーにIMEオン/オフを割り当てる
右ShiftキーをF13に割り当てたら、次はIMEの設定を変更してF13キーをIMEオン/オフに割り当てる。
1.PCが立ち上がったら、タスクバーにあるIMEボタンを右クリックしてメニューの「プロパティ」を選択。設定ダイアログが開いたら「詳細設定」ボタンを押す。
2.詳細設定の「全般」タブを開き、「キー設定」の「変更」ボタンを押下する。
8.「キー設定」タブを開き、「キー」列が「半角/全角」の行を選択し、「キー追加」ボタンを押下する。
9.リストから「F13」を選択し、F13キーにIMEオン/オフ割り当てを追加する。
※すでに登録してしまっているが、本来なら「現在の設定」には何も表示されない。
10.F13キーに「IMF-オン/オフ」が追加され、これで右Shiftキーを押下するとIMEのオン・オフが切り替わるようになった。
基本的には「IME-オン/オフ」割り当てだけでも使えるが、各機能欄をダブルクリックしてカスタマイズし、より使いやすくする事も可能。
他にも、細かい記号等が気に入らない場合は「Change Key」で変更してみよう。とはいえ変えたら変えたで変更を覚える必要があり面倒だが…。
ちなみに、似たようなソフトとして常駐型の「AutoHotkey」等のソフトもあり、そちらはChange Keyで制御できないソフトも制御出来る場合もある。常駐型なので気になる人はアレだが。※ただしFnキーはハード制御のため置き換え出来ないっぽい
11/30~プリパラ2期がYoutubeで無料配信中!だもん!公開期間は12月いっぱいなの!
今年の8月頃に神アイドルを目指す女の子たちが活躍する名作(迷作)アニメ「プリパラ」の1期がYoutubeにて期間限定で無料配信していたのは皆さんご存知の通りだが、
【終了】Youtubeでプリパラ1期(全38話)が8/24~無料配信中だもん!全人類はプリパラを見ても見なくても俺はどっちでもいいけど - ウィモバの日々
奈菜々那なんと、今度はプリパラの2期が11/30から一挙に2期シリーズ全話の無料配信を行っていたのだった…!
ただし、今のところYoutubeやテレビ東京による公式アナウンスはなく、配信期間などはまったくの不明。とりあえず、せっかくなので見られる人は見てみるのもいいかもしれない。
なお、アップロードされている順番が無茶苦茶なので↑のプレイリスト↑から決断的に見よう◆見よう。
■2019/12/21追記
見逃していたが、いつの間にか公式プリチャンカウントよりアナウンスがされていた。
らしく、配信は12月いっぱいまでという事なの!皆で見るなの!
CHUWIの8インチ軽量UMPC 初代MiniBookを買ってみた!開封~ベンチマーク
※これは2019年末に発売された初代Minibookの記事です。
CHUWIの軽量UMPC「MiniBook」のCore m3モデルがAliExpressの11.11セール、通称独身の日でなんとクーポン価格で約52000円!と格安だったのでつい買っちゃった。OneMixのように10万超えだと躊躇してしまうが、5万少々くらいなら手が出しやすいオモチャ価格だからね。
えっ「中華UMPCは品質が怪しいので買わない」とか言ってただろって?大人はウソつきではないのです、間違えをするだけなのです…以上、言い訳終わり!
- ①あらためてMinibookの主なスペック確認
- ②開封の議~内包物。本体重量は680g
- ③外観~Yogaスタイル、キーボード
- ④初期セットアップ(適当)
- ⑤eMMCの初期ストレージ容量と速度測定
- ⑥microSDカードの速度測定
- ⑦ドラクエ10とFF14のベンチマーク結果。意外と低いスコア
- ⑧CINEBENCHベンチマークでは平均的な値
- ⑨おまけ。初代GPD Pocketと並べてみた
①あらためてMinibookの主なスペック確認
MiniBookのスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
CPU | Core M3-8100Y |
グラフィックス | UHD Graphics 615 |
メモリ | 8 / 16GB LPDDR3(オンボード) |
メインストレージ | 128GB eMMC |
追加ストレージ | 256GB / 512GB SSD(オプション) |
解像度 | 1920×1200 |
タッチパネル | 10ポイントマルチタッチ |
LTEスロット | 無し(非対応) |
サイズ | 201×128.6×19.3mm |
重量 | 0.65kg |
フロントカメラ | 2MP |
入出力IO1 | USB-C x1、USB-A3.0×1、USB-A2.0×1 |
入出力IO2 | microSDカードスロット |
入出力IO3 | Mini HDMI |
その他 | キーボードバックライト、指紋認証 |
となかなかのスペック。アリエクスプレス版はSSD無し、メモリ8GBだがSSDを追加すれば十分実用的、と思う。
②開封の議~内包物。本体重量は680g
11/11に購入後、約一週間後の19日には届いた。はやーい!
しっかりした厚みのあるエアクッションに包まれており、これなら雑に扱われても大丈夫な感じがすごい。
箱自体は普通。
梱包物の中身を並べてみた。本体、ACアダプタ以外は説明書などで特筆すべき物はなし。
説明書は多言語対応で、その中には日本語のページもある。クラウドファンディングでは日本語キーボードも対応していたりUMPC(ガジェット)好きな日本市場を意識している事が伺える。まぁその割にはIGGの発送~到着が当初より2か月遅れでだいぶ不評を買ってしまったようだが…w
恒例の重量チェック。公称650gだったが、測ってみると少し重い680gだった。まぁ十分軽いが。
③外観~Yogaスタイル、キーボード
外観はメタリックで上品なボディ。
右側面はイヤホンジャック、USB-A2.0ポート、MicroSDカードスロット。
左側面はUSB-C、MiniHDMI、USB-A3.0ポートが備わっている。
背面は廃熱孔。ヒンジ部はOneMixやCF-RZ等と同じようにYogaスタイルに変形するための機構が備わっている。
前面は特になし。
本PCの特徴であるタブレットモード、通称Yogaスタイル。本体底面についているゴム足のせいでつっかえて完全に360度には開き切らない様子。
キーボード部。右上の赤いボタンが電源ボタン兼指紋認証部分。
日本語キーボードも存在するが、自分が購入したのは英語キーボード。後述するが、とあるフリーソフトを使用する事で日本語入力も問題なく使える。慣れないうちはAのキー等は少し打ちにくいが、なれればなんとかなるっぽい。TABの位置が変則的なので、プログラミングやExcel入力等でTABを多用する場合はキーの置き換えが必要かもしれない。
④初期セットアップ(適当)
では電源を入れてセットアップしていく。
一番最初だけ英語だが、ここでスクロールして日本語を選べば後は普通のWindows初期セットアップと同じ。
このまま続行していけば、10分もすればおなじみデスクトップ画面に到達する。なお、途中のキーボードや地域は日本語をちゃんと選ぼう。
まぁPCに慣れている人なら特に問題なくこれるはず。
⑤eMMCの初期ストレージ容量と速度測定
ではPCの情報を見ていく。
OSはWindows10Home、CPUはCore m3-8100Y、メモリ8GBモデル、など。
内蔵ドライブはGeneric SLD128(eMMC)でCドライブのみ存在。初期状態での空き容量は89.1GB/114GB。
ストレージ速度測定結果。eMMCにしてはなかなか速い模様。
⑥microSDカードの速度測定
AliExpressで一緒に購入した公称読込速度100MB/sのmicroSDカード(サンディスク公式販売)を使用して速度をチェックしてみた。
まずPC本体のmicroSDスロットに直接刺した結果。
2回計測したがほぼ同じ値だった。まぁ読込70MB/s、書込40MB/s出ているから悪くはないか?という感じ。
次はmicroSDカードリーダでUSBとして認識させた場合。
カードリーダの特性か、チップの相性の影響か大容量なファイルのR/W速度は明らかに上がっているが、4Kibブロックサイズのほうの速度は下がってしまった。うーん。まぁシーケンシャルは出ているので悪くはないかな?という感じ。
⑦ドラクエ10とFF14のベンチマーク結果。意外と低いスコア
では恒例のドラクエ10ベンチマーク。まぁGPD WIN2やSoCが同じCF-RZ8等と同等の6000ちょっとくらいだろうなー、とタカをくくっていたら…
まさかの4441と明らかに低いスコア。ナンデ!?みたいな。
ついでにフルスクリーン標準画質でも測定してみたが、これも明らかに遅い。電源オプションを少しいじったり電源を刺した状態でも行ってみたが変わらず…ナンデ?
ちなみにベンチマーク中は温度が最大75度くらいまで上がる模様だが、すぐ40度代に下がっていた。
あまりにおかしいので、デバイスマネージャーでGPUドライバを更新してみたらまさかの更新がかかったので、再起動してもう一度トライしてみた。
再チャレンジ結果、4800台くらいに落ち着いた。少しは向上したが、やはり同じSoCの機種ベンチ結果に比べて明らかに遅い。eMMCの速度の影響か?要調査。
温度はベンチ中は73度、ベンチ終了後は46度と前回と同じくらいだった。
ついでにFF14のベンチマーク。以前試したCF-RZ8と同じくフルHDの標準画質・フルスクリーンでの結果。
こちらも1000を切る低スコアと首を傾げる結果だった。
⑧CINEBENCHベンチマークでは平均的な値
ついでにcinebench R20でもベンチマークをとってみた。
こちらのベンチはCPU依存なせいか、最高で603とSoCの底力を発揮したスコアが出ていた。
⑨おまけ。初代GPD Pocketと並べてみた
せっかくなので愛用していた2年前の初代GPD Pocketと並べてみた。
7インチと8インチの差が意外と大きいのか、同じサイトを表示しても見える情報量が違う模様。初代Pocketはキーボードレイアウトも改悪された(と個人的に思ってる)2とかと比べたら意外と悪くないし、TKBトラックポイントは好きだったんだけどなあ。
Let's noteの10.1インチ2in1軽量ノートCF-RZ8B12VSのベンチマーク結果など
先日購入した10.1インチ軽量2in1ノートPC、CF-RZ8B12VSの続き。
10.1インチLet's note CF-RZ8はUMPCか?多分そうだもん!(欺瞞) - ウィモバの日々
①前書き
CF-RZ8は軽さ、キーボードの使い勝手、バッテリーの持ち含めてさすがLet'snoteブランドだけあって素晴らしい完成度。重さもminibook(680g)やMAG1(690g)に迫るような迫らないような760gという軽量さ。やはりこれもUMPCなのでは?
という寝言はともかく、せっかくなのでついでにベンチマーク結果なども貼っておく。
②Cドライブの空き容量など。リカバリ領域あり
Cドライブの初期状態での空き容量をチェック。
128GBのSSD(SATA接続)だがリカバリ領域が切られているので75.6GB/103GBと少し心許ない。だがUSBポートも多く、フルサイズのSDカードも挿せるのでストレージ容量を簡単に水増し出来るし、SSD自体も裏蓋を外せば換装出来る(自己責任)。
Cドライブの構成は4個のパーティションに区切られており、リカバリメディアを作成しなくてもリカバリ領域からリカバリする事が可能となっている。(換装用やもしもの時のためにメディア作成自体はしておくべきだが)
③SSDの情報と速度計測など
内蔵SSDを定番ソフトで確認&速度チェックしてみた。
サムスン製のMZNLN128HAHQ-00007(M.2 2280)で容量こそ少ないがなかなかの高速。WindowsUpdateやsoftインストール等でもストレスを感じない。
ついでにCPU-Zの情報。
④ドラクエ10とFF14のベンチマーク結果
標準画質・1270x720ウィンドウでは6000超えと快適な数値。
フルHDでも標準・フルスクリーンなら3817と悪くないスコア。
FF14のベンチマークのほうは、フルHD(1920)のほうは標準品質でも少し重いようだが遊べなくもない感じ。HD(720)なら問題なく遊べそう。
ベンチマーク中もファンは極めて静かで、温度をみてもCPUやSSDの廃熱も問題ない様子。素晴らしい出来だ。
⑤数日使ってみたCF-RZ8の良い点とイマイチな点
CF-RZ8をしばらく使っていてまず良いと思った所。
○10.1インチのキーボード付きノートPCにしては軽い
○キーボードの配置が据え置きキーボードとほぼ違和感なく普通に打てる
○長期保証とハード耐久性に安心感があるため、ある程度は雑に扱っても平気
○バッテリーの持ちが良い
○バッテリーのパーツが簡単に取り外し出来るので劣化しても楽に交換可能
次にイマイチと感じた所。
△SSD換装自体は出来るが本体の分解が少し面倒な構造
×メモリがオンボードのため増設不可
×USB充電に非対応のため長時間外で活動する場合は専用充電器が必要
×ノートPCやUMPCには必須になりつつある指紋認証機能が付いていない
×内蔵カメラもWindowsHello非対応
とまぁ少しは不満もあるが、総合的にはかなり良い出来。セットアップが落ち着いて環境が安定したらSSDを換装して使い倒そう。
IGGのUMPC「Peakago」は詐欺なのか本物なのか?
GPD、OneMix、Falcon、minibook、MAG1の他にもボコボコとUMPCが計画されているようで、世はまさに大UMPC時代…!という感じだが、やはりIGGのようなクラウドファンディングにはたまに胡散臭い製品が出てきてしまう物は仕方ない。
なお、以前の詐欺案件(Mi MiniPC)はこちらを参照。
クラウドファンディングはどこまで許される?詐欺との区別は? - ウィモバの日々
当然の事ながら↑は発送される事無くコメント欄が悲惨な事になっていた。
そして今回紹介するのは、PeakagoというUMPC。
Peakago 7 inch laptop - Work & Fun on the Go | Indiegogo
スペック自体にはSIMフリーモデルがある事以外は特に目を見張る物はないが、気になったのが下記の2点。
①プロフィールや公式サイトにまともな企業情報が存在していない
②ストレッチゴールによる安易なCPUのアップグレード
③CHITECH社のCHT-Y70との関係
まず①に関しては論外。プロフィールのページを開いて唖然としてしまった。
GPDのように前々から実績があったりOne-netbookのように有名会社(VOYO)の関連会社だったりするならともかく、まったく信頼できる情報が存在しないのはまともに売る気がないとしか思えない。
ついでに公式サイトも見てみたが信用出来そうな会社情報もなく物売るってレベルじゃない。不信感が増すばかり。
②に関しても、元々はAtom8350というSoCからセレロンのN4200へアップグレードするというならチップセットの変更等、ハード設計も見直さなければならない筈なのにN4200版も同じ計画時期のままという杜撰さ。これはどことなくmi miniPCを彷彿としてしまう。
③調べていくと、どうもこのPCはCHITECH社の開発したCHT-Y70というモデルと同一という情報が見つかった。
http://www.chitechpc.com/proshow-179-3-35-35-100-3.html
まぁこれに関してはODM/OEMとして発売するというなら可能性はあるが、それでも開発元にN4200モデルは存在していないため、N4200向けの開発期間等を考えるとAtom版と同時期リリースというのは怪しい。
またコメント欄での質問にも、ODM/OEMだと肯定すればいいのにむしろCHITECH社との関係を否定しているという謎対応。
それにしてもやはり①②③を合わせて見ると限りなく疑わしく感じてしまう。もちろん実際に製品が届く可能性もあるが、個人的には胡散臭いしそもそもAtomやセレロンというスペック的に微妙な製品なので投資する気は起きない。
それでもチャレンジャーな人達はあえて投資してみるのはありかもしれない。
■2020年3月6日追記
IGGのサイトには2020年3月に発送予定と書かれていたが、当然のごとく発送どころか開発等の工程が進んでいる様子がまったくない。
まぁコロナウイルス騒動があったにしても、それ以前の時点からUpdateの開発状況がまともに更新されていなかったのでこの状況はお察しである。