ウィモバの日々

Windowsをモバイルする…それがウィモバ(仮)。手のひら端末が好きです

火の鳥オリジナル版復刻大全集ガキタ!第1回は黎明編!

大枚はたいて買っちゃったアレが届いたよ!アレというのはもちろん火の鳥オリジナル復刻版のことですよええ。
復刊.comで見かけてついカッとなって注文しちゃったけど後悔はしていない。むしろ買っててよかった火の鳥
http://www.fukkan.com/fk/CartSearchDetail?i_no=68319289

あの漫画の神様、手塚治虫先生がライフワークとして描き続け、未完となってしまった有名な超大作。
人間の生と死について深く考えさせられる内容であり、また壮大な世界観を持ちながらエンターテイメントも突き詰め大人から子供まで楽しめ、長年にわたって脈絡と親しまれている作品。
ちなみに自分は中学校の図書室で火の鳥と出会い、虜になったという由来。DDEか。

この復刻大全集は全12巻で、毎月1冊づつ送られてくるとの事。毎月の発送日が楽しみになっちゃうね。

火の鳥 黎明編。化粧箱も美しい

化粧箱を外した状態。黒いハードカバーが渋い

B5の大きさで、迫力があり読み応え十分!しかもカラーも入っていたり連載オリジナル版ということで時代のナガレと共に変更された箇所の失われる前の元が見られるという。
これは手塚ファンなら昂ぶりますね。

以下感想だかレビューだか
初回は黎明編。卑弥呼の生きていた頃の呪いが支配する時代の日本をベースにした、
火の鳥のもたらすといわれる永遠の命を追い求める人間たちの物語。
火の鳥の住処の近くに住んでいたために滅ぼされた部族の姉弟を中心にストーリーは展開していき、
登場人物の大半が悲しい結末を迎えるという諸行無常展開になってしまう。
卑弥呼も途中で死に、呪いの国は失われ新しい勢力が飲み込んでいきやがてそれが新しい国の基になっていくのだろ。

ただ生きたいと願いあがく事は間違いでは決してないはず。
しかし運命はあがく事すら飲み込んでしまう。
それでも生きる権利がある限り、人は脈絡と生き続けなければならないということだろうか。
最後の壁を乗り越えるカタルシスにただただ圧倒され感動する。

予断だが、作中で出てくるナギが猿田彦の鼻をしゃぶるシーンや
ナギが大好き、というシーンにエロスを感じるのは俺だけではないはず(笑)
ナギ自身にそんな深い気持ちはないだろうが、猿田彦のほうは果たして、という。
嫁とやることやって子供こさえてるし完全にそっちというわけではなかろうが
猿田彦がたまたま捕虜としてナギを生かしたのは
本当に火の鳥を捕らえるためだったか、それとも。
…それは作者のみぞ知る