ウィモバの日々

Windowsをモバイルする…それがウィモバ(仮)。手のひら端末が好きです

このマンガがすごかった2013

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いしますー♪
さて、大分昔にもやって、毎年継続しようとしつつ忘れていた俺漫的なそんな感じのやつだよ〜。
せっかくなので防備録的に残しておこう、ということで。
でも、正直個人的すぎてあまりあてにならないのでw
まっとう?な作品を読みたい人は「この漫」のランキングを参考にしたほうがいいよ〜

1位!古谷野孝雄先生のANGEL VOICE(エンジェルボイス)!

おーっと!いきなりのラフプレイ!
正確には、この35巻だけを読んだら凄いと思うどころか、ひょっとしたらピンと来ないかもしれない。
読んだことのない人向けに軽く説明すると、高校を舞台にしたリアル系のサッカー漫画。
元不良たちがサッカー部に入って、県大会で同じ県下にある全国優勝レベルのチームを倒すというかなり高いハードルを乗り越えるためにひたすら頑張っているんだ。
何故みんながそんな頑張ることになったかといえば、途中からはある一人の女の子(35巻表紙の女の子)のために頑張っているんだ。
その経緯はあえて詳しくは言わないけど・・・
つまり何がすごいかっていうと、35巻に出てくる展開は、すでに1巻の冒頭部分で描かれているんだ。
1巻の試し読み http://sokuyomi.jp/product/enjerubois_001/CO/1 なんかを読めばある程度察しがつくと思うけど、つまりそうなっちゃうんだ。
その結果を先に描いちゃって、そこにいたるまでの展開を35巻分(!)も積み重ねて矛盾なく丁寧に描写してきた、その構成力の凄さ!
そこまで読んできた読者達は物語や愛すべきキャラ達に感情移入しちゃっているからね、間違いなく。
そんな読者達がついに作中で1巻の部分にたどり着くと、もう分かっている筈なのに衝撃を受け、心動かされ、そして驚くはず!
自分なんかもうその部分にたどり着く前から読んでて涙だだもれだったし、それに気づいた時はすごい衝撃だった。
そして試合の結果がどうなるか、本当にラストまではやく読みたいと感じさせられちゃうなぁ・・・って。
個人的には本当に凄いと感じたので、是非読んでもらいたいサッカー漫画のひとつ。
古谷野先生は絵柄的には地味ながらも漫画の描写力が非常に高く、内容のリアリティも高くて嘘くささをあまり感じさせない丁寧さで、
かつサッカー描写は迫力ある画で描かれているので、とても面白くスラスラと読めると思う。(内容は、途中から胃が痛くなってくるけど・・・w)

2位!鳥山明先生の銀河パトロール ジャコ!(全1巻)

おぉ〜とっ!これもラフプレイすぎて審判の笛が鳴りそうなレベルだ^^;
あの鳥山先生の、WJ上での多分最後になる連載作品(本人談)。
2013年に連載開始〜終了したけど、単行本の発売がかなり最初から遅い上にさらに伸びて、2014年の4月に発売予定らしい・・・
のでアマゾンの単行本リンクは現在(2014/01/03)はないよないよないよ!


とりあえず簡単なあらすじを説明すると、地球に凶悪な宇宙人が迫ってきているということで
銀河パトロール隊の(自称)エリート隊員が派遣されてきて、人間嫌いの偏屈な老科学者と偶然出会うことから始まるハートフルなストーリー。
DBの激しいバトルみたいなのを期待してる人には残念だけど、DB以降の作品も知ってる人なら伝わると思うけど
鳥山節のきいた牧歌的でギャグを挟みつつシリアスにもなったりしつつほのぼのとした世界感でテンポよく進むストーリー。
キャラ達もかわいげがあり、盛り上がりには欠けるかもしれないけど、温かみを感じられる読んでて心地よい漫画。
そんな地味そうな漫画の何がすごいかっていうと、最終話がもうすごい。1話の次点から分かっていたけど、衝撃が凄かった。
あらすじでピンと来た人なら、分かると思うけどw
自分はもう嬉しすぎてボロ泣きしちゃったよー。DB厨ならぜひ読むべき一冊だと思う(断定

3位!井上雄彦先生のリアル!

イノタケ先生のリアル自体がすごい作品だけども、2013年に描かれたいわゆる白鳥編、プロレス編は特にすごかった。
この巻に関しては障害者バスケ漫画でなく完全にプロレス漫画や!
脊髄損傷の怪我を負い下半身が動かせなってしまった名ヒール役のプロレスラー白鳥がリハビリの末、
まともに歩くことも出来ない状態のまま最後の引退試合に挑みリングに上がる!もうこのあらすじだけでビンビンくるけど
試合を通して描かれる同期であり長年のライバルでもあり親友でもある相手との人生の光と影の対比、白鳥の今までの生き様と
もうほんとプロレスがあますことなく描かれているという感じで感動して泣けること必至。
とにかくプロレス好きにもそうでない人にも読んでプロレスラーの生き様を感じてほしい。
そして本物のプロレスも・・・なんて

4位!綱島志朗先生の紫色のクオリア


あの悪魔のミカタシリーズ等で有名な天才うえお久光先生の傑作SFライトノベル綱島先生があますところなく漫画化だ!
主人公の目的などからまどマギ(TV版)とよく比較されたりする作品だけど、別にどちらがより優れているとかでなく、どちらも素晴らしい作品だよね、って。
主人公が行き着くところまでいっちゃうところなんかは難解で理解しづらい部分もあるけど、それもまた味わい深い。
こういう考え方も出来るんだという発想が豊かで感心させられるシーンも多くて、うえお先生の思考や着眼点がほんとすごい。
漫画版の最終巻にはうえお先生の短編(?)も載っていて、うえお先生の復活を予感させられる点もすごい。

5位!神海英雄先生のSOUL CATCHER(S) ソウルキャッチャーズ

前作LIGHT WINGで漫画通の一部を唸らせたあの天才、神海先生の新作だよ〜!
ひとことでいうと、トンデモなすごい吹奏楽漫画。他人の心が見えるゆえに他人との関わりを避けてきた主人公が、
対翼ともいえるパートナーと運命の出会いを果たして吹奏楽部に入り、指揮者として皆と関わりあいながら
時には殴られたり、魂をぶつかり合いながら皆に認められていくと共に、部のみんなでトップを目指して頑張る部活漫画!青春だねえ
ジャンプNEXTの読みきりを経て、設定を一部変更してWJで2013年〜連載を開始だよー。
前作同様に、神海先生の漫画はとても熱い!神海先生もコメントなどからかなり熱い人みたいだけど
読むと本当に心を震えさせられる。カタルシスへのもって行き方がすごい上手いと思うよー。
そしてライトウィングからの担当も神海先生と同じく熱くて好感な人っぽい。
そんな二人三脚がうまく噛み合って絶妙な面白さを出している。
とにかく読んでみてもらいたい。

6位!葦原大介先生のワールドトリガー


前作リリエンタールで鬼才っぷりを発揮した葦原先生の新作SF漫画。
ライトウィングの神海先生もだけど、前作で打ち切られながらも才能をちゃんと評価されて、
次作ではちゃんと弱点も改善されてファンも広がって最初の打ち切りの壁を逃れて順調に坂を上ってる感じでなんか嬉しいね。
最初の頃は少し丁寧すぎたかな、という感じだったけど杞憂だった。きちんと丁寧な描写が功を奏したようで世界感がちゃんと定着して、
そのうえで魅力的なキャラ達が投入されてエンジンがかかってきて本当に面白くなってきた。今後の期待感も高い作品。
作中に溢れるあたたかみも心地いいよね。なんとなく鳥山先生の作品の雰囲気を少し彷彿とさせるといえなくもない感じが好き。
迅さんかっこいいよ迅さん。

7位!陸井栄史先生のいきいきごんぼZ!


チャンピオンの新鋭、陸井栄史先生の描く
クラス内のスクールカーストのワースト(?)3人組をメインにしたギャグ漫画。
うんこやら下ネタが多かったり、バキのパロディーをはじめ連載されている週刊少年チャンピオン誌上の
他漫画とかのネタを掬い取った小ネタが多くてちょっと人を選ぶかもしれない。
でも、元ネタを知らなくても多分楽しめる・・・と思う。
作者のチャンピオン愛が伝わってくるのでパロディは個人的にはかなり好きなんだけどw
スクールカーストが低かった人たちにはたまに心を深く抉られる展開があったりなかったりする、かもね。


8位!佐渡川準先生のあまねあたためる


ひょっとしたら追悼の意味もこもってるのかもしれない。
でも、実際3巻は佐渡川先生がふっきれたのか、代表作「無敵看板娘」の
全盛期に勝るとも劣らないギャグが炸裂していて本当に面白かった。
担任の先生やらウサギのぬいぐるみネタとか抱腹絶倒モノw
と同時に、あまねが自分のアイデンティティに苦悩する展開には・・・何かを感じさせなくもない。
佐渡川先生の作品、もっと読みたかった・・・


9位!横山了一先生、加藤マユミ先生のふたばちゃん!


原作を夫、作画を妻が担当という夫婦合作のギャグ漫画。
出版社を擬人化しちゃったといういろいろと問題作w
実際小学館の「あの事件」とか、メジャーな出版社からマイナーな出版社まで
各社の特徴やら事件、歴史をわりとうまく織り込んでいて
ほのぼのしている時もあればブラックなギャグが炸裂することもw
漫画業界(?)や漫画ネタに詳しいとニヤリとしちゃうこと請け合い。
どこまでブラックなネタを突っ切ってくれるかな?(オイ

10位!新井隆広先生のレ・ミゼラブル


あの名作レ・ミゼラブルをダレンシャンなどの新井先生がコミカライズ。
ジャン・ヴァルジャンの波乱の人生を高い描写力で文句なしの漫画化作品だよー。
ジャン・ヴァルジャンの悲しい生き様が感情豊かに描かれてて、感情移入待ったなし。
そして圧巻は、ジャン・ヴァルジャンが生き神か救いの権化かというミリエル司教様と出会い、
司教様の愛によって深い苦悩の果てに再生するシーンの描写がすばらし過ぎて泣ける。
あのジャンと司教様の一連のくだりホント好きだわー


次点。押切蓮介先生のハイスコアガール


ジャンル的には・・・ラブコメ
これも相変わらずの面白さ。高校編に入っちゃって恋模様と共に進化する家庭用ゲームのハードもねえ。
あの頃はよかった・・・とは言わないけどw


次点2:

・神のみ。過去編の伏線回収はよかった、等。
・同人王の単行本版も2013年発売だっけ。いいハッピーエンドでよかった

そんな感じで、単体ですごいというよりはちょっと作者の前作とかそういう要素の作品が多くて
厳密にここがすごい、という感じじゃないけどw でも本当に心動かされたのでねー、
自分にとっては読んでよかった作品だよ。
とはいっても、他にもすごかったじゃなくても普通に楽しんでた作品も多いしね。
それじゃ。漫画を楽しんでね。
んちゃ!