ウィモバの日々

Windowsをモバイルする…それがウィモバ(仮)。手のひら端末が好きです

(スリープKP41問題は暫定解決)GPD PocketにWindows10をクリーンインストールする場合の対応

GPDから送られてきたのをいったんセットアップしたGPD Pocket、あれをそのまま使うと言ったな、ありゃあ嘘だ。
すまんな、本当にすまん。
やっぱりドライバやら設定やら色々とカスタマイズされているというのが不安になったりするので・・・
ということで、今後もし不具合等が起こって初期化しなければいけないという可能性も想定して
GPD PocketにマイクロソフトのWindows10インストールメディアからクリーンインストールしてみた。
→2017/8/16 追記
スリープ中にKP41が発生して再起動する問題は暫定的に解決
→2017/8/5 追記
クリーンインストールした場合にスリープ死発生。
クリーンインストールを行う人はDoubleDriverなりでドライバをバックアップしてから行いましょう




  • 1:USBメモリ等でインストールメディアを作成する

クリーンインストールの前に、念のためWindows10のライセンス認証だけは先にしておこう。
ライセンス認証したら、マイクロソフト公式サイトにアクセスして[ツールを今すぐダウンロード]からツールをダウンロードする。
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
このツールを起動してWindows10のインストールメディアを作成する。
はるか昔はDVDで作成することも多かったが、大容量USBメモリが出回ってる今ではUSBメモリ
インストールメディアにしたほうが簡単なので4GB以上のサイズのUSBメモリを使って作ろう。

MediaCreationTool.exeを起動してウィザードを進めていくと、インストールメディアのイメージをダウンロードするので
低速回線だと少し時間がかかるが、しばらく待つとUSBメモリにファイル一式がコピーされてインストールメディアが作成完了する。



  • 2:インストールメディアからWindows10を再インストール

USBメモリ内にあるexeファイルを実行するとWindows10のセットアップウィザードが起動する。
クリーンインストールするので引き継ぐ項目には[何も引き継がない]設定にしよう。
ファイルを引き継いでしまうと余計なファイルが残ってしまって再インストールの意味がなくなってしまうので。

セットアップを進めていくとインストールが始まるのだが、途中から画面が回転して縦長な画面表示のままになってしまう。
BIOS画面も縦長に画面表示されるという仕様なので、Windowsの機能で横画面表示されるよう画面回転しているが
ハード的には縦長画面がデフォルトな状態、ということなんだろうね。


そんな感じでしばらく待つと地域の画面が出た後コルタナさんがしゃべり始めるが、やはり縦長画面のまま。

セットアップが終わるまでは面倒だが縦画面のままで行こう。カーソルキーの移動は少し混乱するが・・・



  • 3:デスクトップモード&横画面化しよう

そしてセットアップが終わると・・・縦長画面なうえにタブレットモードになってるー!?(ガビーン

再起動してもやはりタブレットモード。縦画面の影響なのかな?色々とビックリだよ。

とりあえず縦のままだと見にくすぎるので[設定]→[システム]→[ディスプレイ]タブにある[向き]を[横]に変更しよう。
また、[タブレットモード]タブにある[サインイン時の動作]を[デスクトップモードを使用します]に変更しよう。
これで従来の横画面のデスクトップ画面が表示される。よかったよかった・・・
なんとすがすがしいことか、クリーンインストールしたから何も無駄なものが無い。



  • 4:Wifiを接続出来るようにしよう

後は最初にセットアップした状態と見かけ上はあまり変わらない・・・かにみえたが、なんとWifiが繋がらない
アクセスポイントはまず2.4GHz帯は見えるが5GHz帯は見えず、また2.4GHzのアクセスポイントにも実際に接続しようとすると
「〜に接続出来ません」などといったメッセージが出て接続完了せず、ネットにアクセス出来なくなってしまった。
なので暫定対応として、先人に倣ってGPD Winのバッチファイルを当てるという対応を行った。
https://www65.atwiki.jp/gpdwin/pages/42.html
このサイトにあるWiFi Patch(日本用)(WIFI JP.rar)を別PCでダウンロード&解凍してGPD Pocketに持って行き、管理者権限で実行。
その後PCを再起動すると5GHz帯も見えるようになり、アクセスポイントに接続出来るようになってネットに繋がった。


ネットに繋がれば、以前のセットアップ後に済ませていたMicrosoftアカウントでのライセンス認証も問題なく通って一安心。



試行錯誤された先人達の叡智に感謝しかない。ありがとう・・・!ありがとう・・・!
他のドライバ類も入れた方がいいらしいが、現時点でスリープ等の問題は起こっていないのでそれは別の機会に。
https://dlford.co/blog/gpd-pocket-drivers.php
ドライバを入れたい人は、導入手順のサイトを参考にどうぞ。
→2017/8/11 追記
長時間スリープさせているとスリープ死が発生するようになってしまったので
一度別のエントリにも書いたように、ファームウェアを出荷時バージョンに戻してみたら
スリープ中の死亡・再起動は確認出来なかった。
http://d.hatena.ne.jp/rideonshooting/20170805/1501912911
だが・・・やはりクリーンインストールしてみたい!ということで色んな先人のサイトを見てみた結果を追加。



  • 5:スリープ中のKP41再起動問題の暫定対応

再度クリーンインストールした後、https://dlford.co/blog/gpd-pocket-drivers.php の手順で
ドライバを入れてみて、その後各デバイスのドライバを更新したがやはりスリープ死が発生した。


とりあえず、対応のとしては下記の設定を変更した。
出荷時バージョンでスリープ動作を確認すると、スリープから一定時間経つと休止状態(ハイバネーション)に遷移していた
休止モードは復帰からの時間はかかるが、省電力という意味では確かに有効なオプションではある。
だが、何故かクリーンインストールした状態では何のドライバが足りないのか、Windowsのイベントログをみると
スリープから休止に移ろうとするタイミングでKP41が発生して再起動しているような状態に陥っていた。


このままではスリープしていると死んでしまうということなので、暫定対応として下記の対応を追加。
1:コマンド プロンプトを管理者権限で立ち上げて「powercfg.exe /hibernate off」を実行して休止を無効化した。
2:[設定]→[システム]→[電源とスリープ]タブにある
  [退席中であることをデバイスが認識しているときに電力を節約する]のオプションを外した。
3:その下の「PCがバッテリ電源を〜ネットワークから切断します」を「常時」に変更。
これでスリープを10時間以上繰り返しても死ぬことはなくなった。よかったよかった・・・


ただ、省電力したいから該当オプションを使いたい方もおられるだろうし、
また上の対応だけではスリープ中の再起動が止まらない場合もあるかもしれない。
そういう方は下記のサイト様に色々な対応方法が書かれているので色々と試してみよう。
GPD Pocket で スリープ中に勝手に再起動しちゃう問題(スリープしているのにバッテリが減っていく原因)


また、当然ながら蓋を閉じるとスリープから復帰する問題はロットによると残ったままなのでこれは対応しておこう。
MobileHackerz再起動日記: 新書サイズの素敵超小型PC「GPD Pocket」が蓋を閉じると起きてしまう現象を解決する

先人様たちの叡智に助かりまくりです。ありがとうございました。