ウィモバの日々

Windowsをモバイルする…それがウィモバ(仮)。手のひら端末が好きです

Nexus5にカスタムROMを焼いてAndroid8.1にバージョンアップ

今更なネタだが。昔イーモバイルだかワイモバイルで買ったNexus5(2013年版)はバッテリーを交換しつつ3年以上使用し続けていたが、なかなかの名機だった。2017年にg07+へ乗り換えてからはセキュリティが更新されない関係等もあり眠っていたが、インターネットで見かけたカスタムROMを書き込むネタを見て試してみようと。

 

 

1.OS書き換えに必要なファイルの準備

①書き込むカスタムROM(OS)イメージ

Nexus5は海外でもメジャーな端末のため書き込めるカスタムROM(OS)はわりと種類が多いが、今回は評判が良いというAndroid8.1の「ResurrectionRemix」を使用した。

https://androidfilehost.com/?w=files&flid=268345

から最新版 RR-O-v6.2.1-20181007-hammerhead-Final.zip をダウンロード。

 

Googleアプリセット

素(AOSP)に近いカスタムROMではGoogleアプリが入っていないため、GoogleアプリのセットであるGAppsをダウンロード。

The Open GApps Project

対象のOSイメージがAndroid8.1なので[ARM][8.1]を選び、Variantはお好みで…と言いたいが、[micro]をインストールしようと試したら空き容量の問題でエラーになって失敗したので、ここはより容量の少ない[pico]を選択する。

※自分の端末はROMが16GB版だったので、32GB版の端末ならmicroも可能かもしれない(未確認)

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3箇所をチェックして右下の赤いボタンを押下。 open_gapps-arm-8.1-pico-20181107.zip をダウンロード。

 

③カスタムリカバリTWRP

Nexus5用のカスタムリカバリTWRPはこちらから最新のファイルをダウンロード。

Download TWRP for hammerhead

の一番上を選ぶ。今回は twrp-3.2.3-0-hammerhead.img をダウンロード。 

 

Android Studio(SDK Manager)※2019/3/20追記あり

PCとAndrodi端末を繋いで操作するadbコマンドを使うためにAndroid Studio(厳密にはSDK Manager)が必要なので、ダウンロード&インストールしておく。

Android Studio のインストール  |  Android Developers

Android Studioのインストール後、SDK Managerを立ち上げて[Android Support Repository]と[Google USB Driver]を選択し、インストールする。

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インストールし終えたら、次はシステム環境変数の[Path]に「platform-tools」フォルダへのパスを追加しておくと楽。

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コマンドプロンプトを立ち上げて

> adb

と打ち込み、adbコマンドが通るか確認。通るなら準備完了。

■2019/3/20追記

よくよく調べてみたところ、Android端末との通信に使うadbやfastbootといったコマンドを使うだけなら、下記のSDK Platform Toolsだけをダウンロードする方法でも問題ないらしい。

SDK Platform Tools release notes  |  Android Developers

コマンド実行には実行時にパス指定かパスを通しておく必要があるのは同じ。

 

2.端末の書き換え

①端末のブートローダをアンロックする

Nesux5実機の[開発者向けオプション]画面を表示し、[USBデバッグ]を有効化する。開発者向けオプションが非表示の場合は[端末情報]の[ビルド番号]を連打。

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USBで端末とパソコンと繋ぎ、コマンドプロンプトを起動して

> adb reboot bootloader

コマンドでブートローダを起動する。

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初期状態ではブートローダはロックされており最終行に「locked」と表示されているので

> fastboot oem unlock

コマンドでアンロック確認画面を出す。

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端末のボリュームUPで「YES」を選び、電源ボタンでアンロック実行。ログが表示されしばらく待つと「erase…」だかの表示が消えてアンロック完了する。

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「unlocked」になっている事を確認した後は電源ボタンを押すと端末が再起動する。

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コマンドプロンプト側でもログで完了を確認できる。

なおこのアンロックを行うと端末のデータが完全に初期化するため、大事なデータは先にバックアップを取る事

 

②内部ストレージに書き込むzipファイルをコピー

OSを起動した状態で、ファイル転送モードにして

・カスタムROM(OSイメージ)

・GAppsのzipファイル

の2ファイルを端末の内部ストレージにコピーしておく。配置場所は特に指定はない。

 

③カスタムリカバリTWRPを書き込む

電源を落として、ボリュームDOWN+電源ボタンを長押ししてブートローダを起動し、コマンドプロンプトから

> fastboot flash recovery (PC側にあるTWRPのパス)

と打ち込んで実行。

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書き込みが完了したら再起動して、ブートローダを起動。

 

リカバリモードでTWRPからワイプする

ボリュームボタンを押下し、[Recovery mode]を選択して電源ボタンを押下。

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リカバリメニュー画面で右上の[Wipe]を選択し、下のスライダをスライドしてワイプする。

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Wipeが完了したら左下の◁(バックキー)でメニュー画面に戻る。

 

⑤カスタムROMとGAppsを書き込む

メニュー画面から[Install]を選択して、カスタムROMのzipファイルを選択する。

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スライダをスワイプすると書き込みが始まりログが表示され、しばらく待つと「...done」と書き込み完了する。

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またバックキーで戻り、[Install]で次はGAppsのzipファイルを選択する。

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こちらもスライダをスライドして書き込む。

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しばらく待つと「...done」と書き込み完了する。

 

⑥最後にワイプして再起動

最後に後処理として、上の状態から[Wipe chache/dalvik]を押下してゴミを除去。

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ワイプ完了したら最後に「Reboot System」を押下して再起動。途中で[TWRP]もインストールするか?と確認されるので、自分の場合はせっかくだから入れてみたが本来は不要かもしれない。

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しばらく待つとNexus5がAndroid8.1にて無事起動!やったぜ。一番最初だけ英語だが選択肢から日本語に変えられるのでごあんしんだ。

 

3.Nexus5@Android8.1の状態確認

まずはセットアップ直後のアプリ一覧。なんとアプリ数はTWRPを入れても16個!

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無駄な物が(ほぼ)何もない…はるかに良い。最小限(pico)のGAppsでPlayストアは入っているので、Googleメール等必要なアプリはストアから追加していこう。

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初期状態のストレージは3.61GB使用で16GB版でも12GB以上の空き容量はある。大容量コンテンツを使うには少し心もとないが、まあ使い方によっては十分行けるだろう。

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Android8.1でセキュリティパッチも2018/10と比較的新しいので安心感がある。セキュリティがあまりに古い端末を使い続けるのは危険性があるからね。

 

4.Antutuベンチマーク結果

ついでに恒例のAntutu v7.1.0でのベンチマークも。

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5万点以上(この端末の平均値は52,973なので平均を少し下回るが)で、ゲーム以外の用途なら十分そうなスコア。

 

5.まとめ

と、こんな感じでスマホ再生産(?)したNexus5。Webブラウザを操作していても意外とヌルサク?な感じで普通に使えそう。もっとスペックの高い端末があるからさすがに常用するつもりはないが、いざという時にまともに使える予備端末があるのは安心できるね。5年前の端末なのにすごいぜ。

 

なお、さらに調べるとAndroid9ベースのカスタムROMもある模様。

hammerhead - Box

こちらは完成度がまだ少し怪しく不具合が多いようだが、いずれ試してみたい。

 

参考サイト様:

Gintoki Note: 【Nexus5】Nexus Root Toolkitを使ったプレ文鎮からの復旧方法

もしワイプ失敗して半文鎮化してもNRTで公式OSに戻せるヤッター!(意味深)

Nexus5にAndroid 7.0 Nougatをインストールしてみた! | tomokinのガジェット説明書 -ともせつ-

Android 8.0 Oreo for Nexus 5 [Install AOSP 8.0.0 ROM]

 

宣伝。

PDAの頃からお世話になってるけどバッテリー交換して古いスマホを使えるようになるロワ様マジ神!感謝!