IGGのUMPC「Peakago」は詐欺なのか本物なのか?
GPD、OneMix、Falcon、minibook、MAG1の他にもボコボコとUMPCが計画されているようで、世はまさに大UMPC時代…!という感じだが、やはりIGGのようなクラウドファンディングにはたまに胡散臭い製品が出てきてしまう物は仕方ない。
なお、以前の詐欺案件(Mi MiniPC)はこちらを参照。
クラウドファンディングはどこまで許される?詐欺との区別は? - ウィモバの日々
当然の事ながら↑は発送される事無くコメント欄が悲惨な事になっていた。
そして今回紹介するのは、PeakagoというUMPC。
Peakago 7 inch laptop - Work & Fun on the Go | Indiegogo
スペック自体にはSIMフリーモデルがある事以外は特に目を見張る物はないが、気になったのが下記の2点。
①プロフィールや公式サイトにまともな企業情報が存在していない
②ストレッチゴールによる安易なCPUのアップグレード
③CHITECH社のCHT-Y70との関係
まず①に関しては論外。プロフィールのページを開いて唖然としてしまった。
GPDのように前々から実績があったりOne-netbookのように有名会社(VOYO)の関連会社だったりするならともかく、まったく信頼できる情報が存在しないのはまともに売る気がないとしか思えない。
ついでに公式サイトも見てみたが信用出来そうな会社情報もなく物売るってレベルじゃない。不信感が増すばかり。
②に関しても、元々はAtom8350というSoCからセレロンのN4200へアップグレードするというならチップセットの変更等、ハード設計も見直さなければならない筈なのにN4200版も同じ計画時期のままという杜撰さ。これはどことなくmi miniPCを彷彿としてしまう。
③調べていくと、どうもこのPCはCHITECH社の開発したCHT-Y70というモデルと同一という情報が見つかった。
http://www.chitechpc.com/proshow-179-3-35-35-100-3.html
まぁこれに関してはODM/OEMとして発売するというなら可能性はあるが、それでも開発元にN4200モデルは存在していないため、N4200向けの開発期間等を考えるとAtom版と同時期リリースというのは怪しい。
またコメント欄での質問にも、ODM/OEMだと肯定すればいいのにむしろCHITECH社との関係を否定しているという謎対応。
それにしてもやはり①②③を合わせて見ると限りなく疑わしく感じてしまう。もちろん実際に製品が届く可能性もあるが、個人的には胡散臭いしそもそもAtomやセレロンというスペック的に微妙な製品なので投資する気は起きない。
それでもチャレンジャーな人達はあえて投資してみるのはありかもしれない。
■2020年3月6日追記
IGGのサイトには2020年3月に発送予定と書かれていたが、当然のごとく発送どころか開発等の工程が進んでいる様子がまったくない。
まぁコロナウイルス騒動があったにしても、それ以前の時点からUpdateの開発状況がまともに更新されていなかったのでこの状況はお察しである。