ウィモバの日々

Windowsをモバイルする…それがウィモバ(仮)。手のひら端末が好きです

LinuxでUSB無線LANアダプタを使ってインターネット接続

Linuxを運用するパソコンがノートパソコンなら、基本的に無線LANカードが内蔵されていて
最近のディストリビューションなら基本的に無線LANカード用のドライバも入っているので
Linuxを起動したら無線LANがそのまま使える。
でも、なんらかの事情でノートPCに無線LANカードが内蔵されていなかったり
そもそも無線LAN機能がないデスクトップPCでLinuxを運用する場合は、USB型などの無線LANアダプタを使うことになる。

そこで、諸事情で内蔵の無線LANカードを外した状態のノートパソコンで
USB無線LANアダプタによるインターネット接続が出来るかをいくつかのディストリビューションで試してみたので参考になれば。

お試しとして使用するUSBデバイスは、手持ちにある
・GW-USNANO2A(PLANEX)
・WLI-UC-G301N(バッファロー
・WN-G300UA (IOデータ)
・AtermWL54SU(NEC
の4種類。見事にメーカーばらばらw
AtermWL54SUはハード的に死んでたので3種類での確認です。スンマセン・・・

  • 1:linuxBeanで実験

Ubuntuディストリビューションの軽量で有名なlinuxBean(bean14041-140826版)をUSBで試した結果。

○GW-USNANO2A(PLANEX)
○WLI-UC-G301N(バッファロー
○WN-G300UA (IOデータ)
×AtermWL54SU(NEC

特に追加のドライバも入れてないはずなのに、刺すと恐ろしいほどすんなりとつながった。恐ろしい子(ディストリ)・・・!
AtermWL54SUはなんかWindowsでも駄目で、どうやら壊れてるっぽかったので諦めよう><;

  • 2:Zorin OS 9 Liteで実験

同じくubuntuベースの軽量なZorin OS 9 Lite(日本語Remix版)で実験。

○GW-USNANO2A(PLANEX)
○WLI-UC-G301N(バッファロー
○WN-G300UA (IOデータ)

これも刺したらすんなりとつながった。たいしたやつだ・・・

  • 3:KonaLinuxで実験

Debianベースの軽量なKonaLinux(konalinux-2.3_i386版)で動作確認。

×GW-USNANO2A(PLANEX)
×WLI-UC-G301N(バッファロー
×WN-G300UA (IOデータ)

まさかの全滅っ・・・!全滅っ・・・!
まぁUSB無線LAN用ドライバが入ってないから認識しないというだけなんだけど。
まずはあわてずに、有線LANを繋いで各USBデバイスチップセットを調べてみよう。

# lsusb
# lspci | grep Wireless

これでそれぞれどのチップセットを使用しているかが分かる。
WLI-UC-G301N・・・Ralink RT3072
IO-DATA WN-G300UA・・・Realtek RTL8192CU
GW-USNANO2A・・・Realtek RTL8192CU


上の例ではRalinkとRealtekの2種類ある。
次はあわてずにDebianのサイト https://packages.debian.org/ja/wheezy/kernel/
を確認するとrealtekもralinkもドライバのパッケージがDebianリポジトリに存在するので
apt-getコマンドで簡単にドライバをインストール出来るので、しよう。

# sudo apt-get update
# sudo apt-get install firmware-realtek
# sudo apt-get install firmware-ralink


インストール後は念のため再起動。
少なくともうちはKonaLinuxではこれで各デバイスが認識&動作するようになって、ネットに繋げるようになったよ。

  • 4:wattOSで実験

省電力が特長といわれる軽量なwattOS R8(Debianベース)でも動作確認。

○GW-USNANO2A(PLANEX)
○WLI-UC-G301N(バッファロー
○WN-G300UA (IOデータ)

ブラボー!おお・・・ブラボー!!
刺すだけで全部認識した。
同じDebianベースでもディストリビューションにドライバが入ってるか入っていないかの差がある、と。
まぁインストーラ(iso)を小さくするためにはドライバ類も少なければ少ないほどいいという話もあるしねぇ。
入ってなくてもあとからドライバをインストールして使えるので、これはこれでいいんじゃないかな。

ということで確認してみた結果。最新のUbuntu系ならUSB無線LANアダプタをそのまま使えるっぽい。
Debian系でも、ドライバが入ってなければコマンドでチップに対応したドライバをインストールすれば繋げる。

Debian系で上記以外のデバイスで認識しない場合はひとまず無線LANチップ向けのパッケージを探してみよう。
https://packages.debian.org/ja/wheezy/kernel/
パッケージがあれば sudo apt-get install firmware〜 でインストール出来る。


ただ、最近流行りの組込デバイスやマイナーなディストリビューションによっては
ドライバをソースからビルドして手動インストールしたり設定を書き換えたりする必要があるかもしれない。
RedHat系ではRealtekドライバをうまく認識しない?とかいう話もみかけたり、またPuppyLinuxとか
かなり小さい構成のディストリビューションならファームウェアとかも手動でなんか設定が必要?だとか複雑そう・・・


    
やっぱりGW-USNANO2Aとかが小さいからUSB刺しっぱなしでも場所をとらなくていいかなぁ。
でも最大300Mbpsじゃなくて150Mbps・・・


参考サイト様:
http://tsujiemon.seesaa.net/article/384569065.html
http://jutememo.blogspot.jp/2013/11/debian.html
https://packages.debian.org/ja/wheezy/firmware-realtek
https://wiki.debian.org/rtl819x
https://wiki.debian.org/ar5523