初代MiniBookにSSDを増設してクローンツールでコピーしてみた!
※これは2019年末に発売された初代Minibookの記事です。
CHUWIのMiniBook内蔵eMMCは5.1でそれなりには速度があるが容量も少なく高速大容量SSDに比べると不便なので、空いているSSDスロットにSSDを増設してOSをSSDから起動するようにしてみた。
なお、Celeron4100版はM.2 2242のみ対応だが、Core m3-8100Y版はM.2 2242とMVNeに対応している、との事。
- ①本体のSSDスロットにSSDをセットする
- ②クローンツール「EaseUS Todo Backup Free」でeMMCのデータをクローン
- ③OSパーティションを拡張する
- ④KingSpecの1T SSDの情報と速度チェック
- ⑤おまけ。eMMCのパーティションを全消去する
①本体のSSDスロットにSSDをセットする
本体の空きスロットにSSDが装着されていないモデルの場合はSSDを調達し、SSDスロットに嵌め込もう。8100Y版の場合はNVMeとM.2 2242に対応しているらしいが、そこはお好みで。MiniBookでは残念ながらNVMeをフルで発揮出来ないという話だったので自分はM.2 2242にした。
ちなみにSSDの箱がボコボコなのは届いた時から。中身は無事だったが配達が簡易包装で外箱もボロボロなのでビビったぜ、おのれAliExpressクオリティめ。
まずM.2 2242と書いてあるSSDスロットの蓋をプラスねじで開け、中にあるネジも開けてからSSDを端子に差し込んでからSSDをネジで固定して、最後に裏蓋をネジで止める。
SSDを入れたらPCを起動して、増設したSSDが認識されている事を「ディスクの管理」で確認しよう。ついでにまったく未初期化な場合は「GPT」で初期化しておこう。
②クローンツール「EaseUS Todo Backup Free」でeMMCのデータをクローン
OSのクリーンインストールやリカバリ等いろんな手順があるが、一番楽なのはクローンツールでeMMCのセットアップ済み環境ごとSSDにそのままコピーする方法。
自分は愛用しているEaseUS Todo Backupを使うが、各自愛用している物があればそれを使おう。
「EaseUS Todo Backup」無料のイメージバックアップソフト - 窓の杜
ソフトは↑こちら等からダウンロードしてインストールしよう。
インストール後、ソフトを起動したら左上のボタンを押してメインメニューを全表示し、「クローン」を選択。
まずコピー元のソースにはeMMCドライブを選択する。
次にコピー(上書き)されるターゲットにはSSDを選択する。
「次へ」を押す前に「高度なオプション」画面を開き「SSDに最適化」を押下するとディスクのアライメントが正常に配置される。とのことなのでやっておこう。
「次へ」を押すと、ソースとターゲットの確認画面が出るので合っている事を確認して、そのまま「実行」を押そう。
なお、現時点ではデフォルト設定上SSDにはeMMCの128GB分しかクローンされないためSSD側に空きパーティションが出る事になるが、これは後で再配置する。
慣れた人ならこのソフト上でもパーティションを設定する事はできるが、不便なので微調整が面倒なのでな…
クローン実行画面。容量自体が小さいのとeMMCとSSDが高速なのもあり、10分以内でクローン完了出来た。ではクローンされたSSDで起動できるか試すため、PCを再起動してみよう。
再起動して、CHUWIロゴ画面が出たら「ESC」キーを連打するとBIOS画面が出るので「Boot」タブに移動し、Boot Option #1をeMMCからSSDに変更しよう。変更したら「Save & Exit」で保存して抜ける。無事OSが起動し、CドライブがSSDになっていたら成功。
これでOSの起動/再起動やスリープ・復帰も快適になったぞい!
③OSパーティションを拡張する
クローンが完了し、無事SSDから起動出来たら次はOSパーティションを拡張して空きパーティションを無くそう。
「EaseUS Partition Master」パーティション編集ソフト - 窓の杜
同じくEaseUSのPartitionMasterをインストールして起動する。
該当画像を撮り忘れてしまったが、元々は「Windows」パーティション、「Recovery」パーティション、使用されていないパーティションという並びになっており、Windowsパーティションと空きパーティションを連結出来ない。なのでRecovery領域を一番下に移動する。
①まずRevoveryを右クリックして「サイズ調整/移動」を選択する。
②サイズ調整/移動画面では画面真ん中のゲージにあるRecoveryパーティションをドラッグして、Recoveryパーティションを一番右端に移動する。この時、パーティションサイズ自体は変えないように注意。
③OKを押して画面を戻ったら、画面上にある「1つの操作を実行する」ボタンを押すと移動処理が確定し、下のようにOSパーティション、使用されていないパーティション、Recoveryパーティションの並びになる。
次はWindowsパーティションを空きパーティションと連結して拡張する。
①まずWindows部分で右クリックし「サイズ調整/移動」を選択。
②Windowsパーティションの終端をドラッグして、一番右端まで持っていく。
③これでWindows領域が拡張される事になるので、「1つの操作を実行する」を押下してしばらく待つと完了。
Windwos標準ソフトのディスクの管理で確認しても、元のeMMCと(ほぼ)同じパーティション構成になっているはず・・・何故EFIパーティションが99MBになったのかだけは謎だが。
④KingSpecの1T SSDの情報と速度チェック
換装したKingSpecのSSDの情報とベンチマークも取ってみた。
R/Wで最大500MB越えとSSDなりの速度はちゃんと出ている模様。
残念ながら温度は30℃固定のモデルのようで、情報もベンダ固有だらけであまり情報が取れるようなSSDではなかった。
オススメSSDとは言い難いが、まぁ悪くはないので一応。AliExpressのほうが安いが。
⑤おまけ。eMMCのパーティションを全消去する
eMMCにWindowsが残っているままではややこしいので、空きドライブとして使う場合はディスクの内容をクリアすればいい。がWindows標準のGUIツールではEFIパーティションは残ったままになる。なのでこれもツールで全パーティションを全消去してみる。
(正確にはコマンドで出来るが、面倒かつ危険なので素人にはオススメしない)
①EaseUs Partition Masterを起動して、eMMCドライブを右クリックし「すべて削除」を選択。上の「1つの操作を実行する」を押下してeMMC内のパーティションを全削除しよう。
②削除完了したら次はeMMCを右クリックし「作成」を選択。
③eMMCに作成するパーティションを決定する。デフォルトだと全容量を指定しているのでそのままOKでいい。後はパーティションラベルをお好みで。
④画面上にある「1つの操作を実行する」を押下し、ディスクのパーティション作成を完了させる。
⑤eMMCが空き領域になったぞい!これでSSDに不具合が起こった時にはクリーンインストールなどしなくてはならなくなってしまった…なぜ人は退路を断ってしまうのか…(終了)